【FM鳥取さんへ突撃!】コミュニティラジオについてザクッと切り込んできました!

~まずは自己紹介から~ 

 

 

 

 

 

 

『はじめまして、浜川と申します!』

 

 

 

 

 

 

『はじめまして、中原です。いきなりだけど、最近の若者のブームってなんだろう?』

 

 

 

 

 

 

『最近のマイブームは、うーん…。学校で飼っているワンちゃんがいるんですけど、彼らに芸を仕込むことです!しつけです。』    

 

 

 

 

 

 

『はじめまして、小倉です。最近は鳥を観察したりすることを始めました。』

 

 

 

 

 

 

『こんにちは、行本です。ブームじゃなくて、悩みなんですが……。カラオケ大会に呼ばれているんですが、自分以外は平均年齢70代という…ちょっと緊張します。』    

 

 

 

 

 

 

『以上3名が本日は取材させていただきます。』    

(学生一同)よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

 

 

『お二方にも自己紹介をしていただけたらと思います!』

 

 

 

 

 

『では私から。はじめまして、今年の4月からFM鳥取の社長になりました、中原です。趣味は、あんまり言いたくないんだけど、仕事です。大学卒業後直ぐに勤めていた会社の取締役も入社式の際、そう言っていたのですが・・・。当時は、まったく理解できなかったけれど、今はよくわかる状況。それと今、6か月半の子供のイクメンです。今日も午前中は子供の面倒見てから、奥さんにバトンタッチして来ました。』

 

 

 

 

 

 

『お疲れ様です』

 

 

 

 

 

『FMとっとりの副局長兼営業部長兼アナウンサーをしています、山下です。』

 

 

 

 

 

 

『ここのなんでも屋さん(笑) 』

 

 

 

 

 

 

『なんでも屋です。最近は早朝に神社に行くことをしています。人のいない時間を研究して、シンとした空気でリセットされてます。それと、ウーパールーパーを飼い始めました。彼らって鳴くし、なつくし、踊るんだなって。そして何より強い。』

 

『…強い??』

 

 

 

 

 

 

 『水道水でも健康に過ごしてくれてます』

 

 

ウーパールーパー(別名:アホロートル)山下さん曰く、踊る…そうです。

 

 

 

 

 

 

『自己紹介だけでも濃いな~』

 

 

 

 

 

『話そうと思ったらずっと話せるから』

 

 

 

 

『ネタが多いのは、仕事柄、普段からネタを探されてるのですか?』

 

 

 

 

 

 

『うーん。というよりも好奇心のおかげかな?探すことはなくて、勝手に吸収してるかも』 

 

 

 

 

『うんうん。昔は経験や知識が少ない分、吸収しなきゃって必死な時はあった。でも、経験してる人の言葉とそうじゃない人の言葉だったら、前者には勝てないんだなって。そう気づいた時に伝聞とかではなくて自分で経験していこうって・・・。そうしていくうちに、経験したら自然と吸収できるようになるかな。』

 

 

 

 

 

 

『世の中には、どう逆立ちしても叶わない天才がいるのは事実。羨ましいな~って思うことはある。けれど、皆、努力次第で秀才にはなれる。満足いく仕事の質に到達するための努力は必要。どう超えていくかが課題だよね。 』

 

~中原流マーケティング論~    

 

 

 

 

 

 『物心つく前からラジオがある生活で、ラジオが好きすぎて、高校生の頃には、何とかラジオ業界に潜り込もうと電車に乗って100キロくらい離れた地元のラジオ局に企画を持ち込んだりしてたのね。そのおかげでラジオ業界に接触できたあとは、大学入ってからもフリーランスとして続けてたんだけど、当時の一般的な考えからしたらフリーランスって就職じゃないわけ。だから親の手前、家電量販店に就職することになったのね。それと同時進行でラジオの仕事も続けることになったんだけど、この二つの仕事に共通項がある事を見つけたんです。それがマーケティング的感覚。家電量販店でテレビやビデオを売るここと、ラジオで曲を流して、アーチストのプロモーションを行うことは、どちらも「売り込む」という点では同じこと。あとは、電波というツールを使うかどうかだけの違い。家電量販店では営業をしていて、配属初日から売り上げを上げて、気づくと年間ではトップの成績で社長から表彰を受けることに。そこで、最悪いつでも営業の仕事には戻れると覚悟を決めてラジオ一本のフリーランスとしてやっていこうと・・・。』

 

 

 

 

 

 

『ラジオもマーケティングなんですね』

 

 

 

 

 

『クライアントとリスナーの両方のマーケティングが必要ですね。スポンサーとリスナーと私たちの三者の関係が重要になるわけです。面白い番組を作ってもお金がもらえるわけではないですからね。しかも、形のあるものではないので売り方がさらに難しい・・・。』

 

 

 

 

 

『やり方を間違えると、発信はしているけど、ちゃんと伝わらないっていうことが起こってしまう。』

 

 

 

 

 

『必ず大切にしているのは、なんでも流すわけでなく、電波にのせるからには放送する内容を吟味し、クライアントの信用やリスナーの安全を守ることです。』

 

〜FM鳥取ができるまで〜   

 

 

 

 

 

 

『FM鳥取は中原さんが立ち上げられたんですか?』

 

 

 

 

 

 

『資金集めなどの肝の部分は弊社の米原会長を中心に財界の方々の協力を得て設立。放送の現場を、僕と山下ともう一人アナウンサー幸田の 3人だけで担当することになったわけです。』

 

 

 

 

 

 

 

『へー!では山下さんとはどのように出会ったんですか?フリーランス始めてからってことでしょうか? 』

 

 

 

 

 

『話すと長いよ(笑)まず、僕が仕事を始めたころはバブルの頃だったのね。その時大きなFM局が雨後のタケノコのように沢山開局してく時代。その流れに乗ってフリーの仕事が関西の大手FM局の仕事がどんどんと舞い込んだ。でも、バブルがはじけ、その後、徐々にラジオ業界の勢いが無くなっていくのがわかったんですよ。そんな時に出会ったのがコミュニティFM(コミュニティ放送)です。大学の後輩が岡山でコミュニティFMの仕事を始めるからラジオのことを教えてほしいと頼まれ、実際に行ってみると、それはもうひどい状況で・・・「聞こえない交通情報」が流れていたり(笑)』

 

(コミュニティ放送とは…)

 

 

 

 

 

 

『え?』

 

 

 

 

 

 『それに、大きな局にいると人事異動というものがあるわけですよ。自分がアレコレ手をかけて、リスナーとともに育てた番組があっても人事異動によって仕事を続けられなくなったりするんですよ。それって、結局は会社の中の人の事情(笑)結局は、お金の流れだったり、全体を自分で采配できないとだめだと思いました。そんな風に感じている中、岡山のコミュニティーFM局でイロイロとアドバイスしながら番組を作る仕事を続けているうちに、局全体のグランドデザインをしてみたいと思うようになりました。』

 

 

 

 

 

 

『中原さんは“プチ”ルパード・マードックになりたいと思ってたんですよね(笑)』

 

ルパード・マードック氏
(オーストラリア系アメリカ人実業家/世界的なメディア王)

 

 

 

 

 

 

『そうそう、そんな時、山下と出会ったんです。』

 

 

 

 

 

『そうですね。私は短大を卒業して、しゃべれる仕事がないかなーってゆるく就活をしていました。紆余曲折を経て、喋り手の事務所に所属することになったのですが、そこでの指導が適当だったり、私も言うことを聞かなかったりしていて、あまり上手くいってなくて・・・。そんな中、中原が居たコミュニティFM局のニュースを読む仕事が舞い込んできたので、早速チャレンジ! あれこれと躓きながらも仕事を続けていくうちに、事務所の不満などを中原に相談したところ、「そんな事務所辞めて、フリーで勝負しよう!」と言われました(笑) 結局、事務所をやめて、それ以来、フリーランスの喋り手としてだけでなく、フリーの営業なども経験して、中原と師弟のような関係になって今に至ります。』

 

 

 

 

 

『そんな中で、鳥取でラジオ局が立ち上がるけど人手が足りないという話を聞きました。僕は、今までの仕事から得たノウハウや経験がありましたから、満を持してという感じでこの話に乗りました。ところで、今みんなが使っているこの机だけど、10年前のものにしては古いと思わない?』

 

 

 

 

 

『確かに。年季が入ってますね。』

 

 

 

 

 

『実は、この机は、倒産したラジオ局から買ったもので、すでに20年以上経ってるんですよ。机だけでなく椅子、放送用の機材もです。今までの経験から、ラジオ局倒産の原因の一つが、過剰な初期投資だというのがわかっていました。収入がどうなるのわからないのに、はじめから大きな投資をしてはだめですよね。最初は、削れるコストは削っていかないと立ち行かないので・・・。』

 

 

 

 

 

『話を戻します。私と山下、それに、もう一人のアナウンサーの幸田と、3人でFM鳥取の仕事を始めました。当時3人だけで、ラジオ局の運営にあたるなんて日本だとありえないことのように言われました。でも、実はアメリカでは普通なんです。鳥取くらいの人口の規模であれば、アメリカには20局ほどが存在してもおかしくないのですが、そんな局には、開局時のFM鳥取と同じ3人くらいの人員で回している局って結構多いんです。中には一人だけっていう局も(笑)こういうアメリカのラジオ局を参考にしてこのラジオ局ができたんです。周りには驚かれましたが。』

 

 

 

 

 

 

『うちは業界からガラパゴス局だと言われてますよ(笑)    』

 

 

 

 

 

『どういうことですか?』

 

 

 

 

『無駄を完全にそぎ落として、独自に筋肉体質に進化した局ということです(笑)』

 

 

 

 

 

『全国には302局のコミュニティFMがあって、それぞれ個性があると思います。中でもうちは人数から機材、備品まで徹底的に節約しました。』

 

 

 

 

 

『質の良い番組を発信するだけではだめなんですね。お金も大切ですね。』

 

 

 

 

 

『そうなんです。あと、「なんで鳥取なのか?」とも周りからよく聞かれました。メディアの仕事がしたい人だったら普通は東京を目指すのが普通。局も沢山あるし。でも、僕はいつも逆。関西から西(岡山)に行って、さらに北(鳥取)へ来た。中心地からどんどん離れた地方に来た訳です。しかし、僕は「こんな良いところは他にない」と確信していた。』

 

 

 

 

 

『何が良いと思ったんですか?    』

 

 

 

 

 

 

『無いは「良い」です。鳥取は車がないと不便なところなので、車でラジオを聴くという土壌がもうできている場所。まだまだ需要はあるのに、民放ラジオ局は2つしかない。そして、鳥取県の県都であれながら、鳥取県東部が拠点のラジオ局がない。放送局を始めようとする場所としてこんなに立地の「良い所」があるのか!と。』

 

 

 

 

 

 

『 需要と供給の関係ですね。』

 

 

 

 

『それと、マーケット的には、参考にしたアメリカのラジオ局のある地方都市と、鳥取の地理的条件が似た部分が多いと感じていました。都市部では、コンクリート製の建物の影響でラジオの電波が入らない。しかも、交通機関が発達しているため、車でラジオを聴くという習慣が減っている。けれど鳥取は、まだまだ木造の建物が多く、屋内へ電波も入る。また普段の足として欠かせない車とラジオは親和性が高い。にもかかわらず、ラジオ局の選択肢がほとんどない。且つ、僕たちが、提供したいものをどこの局も提供していない。それならば、1/3のシェアを取れる可能性がある。三割打者ならプロとして成立するように、何事も3割とれればOK、十分商売になることが分かったので、チャレンジを決意したわけ。』

 

 

 

 

 

 

 

 『そういえば、FM鳥取のコンセプトは「町のBGM」でしたね。』

 

 

 

 

 

『BGMという時点で、他地区のコンセプトとは大きく違うよね 』

 

 

 

 

 

 

『どういうことですか?』

 

 

 

 

 

『コミュニティFMは、災害対応はもちろん、地域の活性化という点で期待されているにも関わらず、実際、開局してみると、運営がうまくいかず破綻する局が多くがあった。その理由は、まず、その目的よりも前にしないといけないとことがあるのでは?と感じていました。そこで、FM鳥取では、コミュニティFMに期待される目的達成のために、何よりも聴いてもらうための環境作りから始めることにしました。聴いてもらうためには邪魔にならないようにしなければならない。そのために、一般的なコミュニティFMとは逆に、BGM的に聴いていただけるよう音楽をたくさん流して、それに、地域の有益な広告を入れて、まずは安定運営を目指しました。これが、ガラパゴス局と言われた所以です。皆さんの期待に応える環境を作るためにも、従来のコミュニティFMの運営手法にとらわれない形式をあえて選択しました。でも、これは、なかなか理解され難かった部分でもあります。』

 

 

 

 

 

『理解されないというのはどういうことですか?』

 

 

 

 

 

『やはり、コミュニティFMに対するそれぞれの思い入れや先入観があるのは事実。でも、自分自身、様々なラジオ局やコミュニティFMが潰れていく様を見てきている。そんな中、自分たちが手助けすることでV字回復したところもあった。やはり、目的を果たすためにも、時間をかけながら、その溝を埋めつつ、理想と現実はしっかりと分けて考えていきたいと思って貫いた部分はあると思います。もちろん、最終的な目的は、地域のために、いざというときのため、情報を届けるインフラとしてしっかり根付くこと。イベント的、一時的な起爆剤としての一発屋でおわりたくないと・・・。しかも、ここは鳥取。多額の費用をかけながら話題を作って短期間にさらに多額の儲けを出す・・・という東京的な焼畑商売が通用しない。鳥取では、東京のように目立たせるのではなく、リピーターをいかに確保するか。いかに信頼を獲得していくか。全てのリスナーやスポンサーを納得させることは難しいけど、一定層の顧客をゆっくりと獲得していく。地方の商売はそうあるべきだと思うんです。そのための「町のBGM」なんです。そして、10年も続けていると、「昔は絶対につぶれると思ってた」と、言われるぐらいまでに、安心して本音を語ってくれる信頼関係を築けることもできてきた。そして、こんな風に継続してきたおかげで、最近やっと次の夢も語れるようになってきた。でも、あくまでこれも、現実的にね(笑)』

 

 

 

 

 

 

『FM鳥取さんに興味のある学生に対して、FM鳥取さんが学生に提供できるものは何ですか。あと、そうした学生に求めるものはどのようなものがありますか?』

 

 

 

 

 

『欲しい人材に関しては、面白そうか、そうじゃないかの話になってくるかな。感覚的な話、一緒に働いていて共感できる人なら年齢は関係ないですね。特にラジオの仕事は生み出す作業が多い。つまり、0から1を生み出す作業です。だから、ルーチン作業っていうのがあまりなく、毎回違う仕事になる、たとえ見た目は同じようなことをしていても、毎回違う。そこが細かく分かってくると、他の仕事では、絶対感じられないような面白さを提供できると思います。ただ、その域に到達するまではちょっと大変だと思う。けれど、チャレンジする価値は十分あると思っていますし、実際、自分はそう感じているからこそ、長年この仕事を続けている。かなり楽しい仕事だと思う。』

 

 

 

 

 

 

『スポンサーから依頼されたり、営業で仕事取ってきたり、自分で企画したりするってことですね!ただ、正直あまり想像できていないのでインターンシップとかでぜひ覗いてみたいです。最後にFM鳥取の目標などはありますか? これまでの時代は、昨日無かったものが、今日、生まれ今日無かったものが、明日、生まれる時代。しかし、今後は、それとは逆の流れ、昨日あったものが、今日なくなり。今日あったものが明日なくなる。いろんなものが削減されていく・・・そんな時代。推計では、人口はさらに減っていくけれど、実は、さらにこれから疲弊する都市部よりも先に少子高齢化が止まるのがここ鳥取なんです。そういう流れをみていくと、今後の日本の先進地として鳥取には希望がある。今まで誰も体験した事の無い状況の中で、いままでの様に単に様々な情報を届けるインフラとしてだけでなく、今後は、人と人とが繋がる「心のインフラ」としての役割も重要になる。これこそが、目指すべき真の安心安全であり、最終目標でもある。ここ鳥取なら、そんな目標にチャレンジできる。私たちは、ここ鳥取で、そんな目標を実現しながらずっと活動し続けて、日本で最後のFMラジオ局になりたいと思っています。完全にライフワークですね(笑)』

 

 

 

以上で取材は終了です!ありがとうございました!

 


今回のFM鳥取さんでのインタビュー…

なんと2時間超えの超ロングインタビューでした!

 

”喋る”をお仕事にしているラジオ局で

ポンポン発言が飛ぶとっても賑やかな取材でした。

 

FM鳥取のコンセプトは”町のBGM”

今度車に乗るときはぜひFM鳥取をBGMに楽しいドライブを!

 

時代の先進地!になるかもしれない、ここ鳥取で

日本で最後のFMラジオ局になる

…かもしれない

素敵な音楽とともに幸せを運ぶハミングバードのラジオ局

FM鳥取さんで働いてみたくなりましたか?