私たちは意識なく利用しているものがたくさんある。
電気、水道、公共施設、道路・・・、
私たちはこれらをタダで、もしくは非常に安く利用することができている。
今でこそ当たり前だが、昔は考えられなかったことに違いない。
そう、人々の生活はそういった「インフラ」の上に成り立っている。
道、川なき場所に文明はない。
それは歴史が証明し、また現代にも通ずる。
身近すぎてありがたみが薄くなっているかもしれない。
しかし100年先の未来もインフラが不要になることはおそらくないだろう。
そして当然、鳥取県にもたくさんのインフラがある。
県内のインフラ建設・管理を行う総合コンサルタント企業の一つ、
「鵬技術コンサルタント株式会社」を紹介します。
<取材スタート!>
(今回取材に協力していただいたお二人!)
『本日は鵬建設コンサルタントの若手社員の方にインタビューさせて頂きます! 』
『インタビューは正直に答えるよう言われています(笑)』
~意外と知らない土木のオシゴト(測量・営業編)~
『保田さん!私、測量の仕事ってどんなことするのか知らないんですが、教えていただいてもよろしいですか? 』
『簡単に言うと地図を作る仕事です。道路や橋の建設計画に必要な情報をまとめた地図を作るのが主な仕事です。』
『地図を作る…、聞いてると難しそうですけど、専門的な知識って必要なんですか?』
『機械とかの使い方で言うなら1週間もあるなら覚えられますよ。仕事の仕方などは会社に入ってから勉強できます。大事なのは、期日までに仕事を終わらせるために…”段取りを考えて仕事すること”です。』
『深い言葉ですね・・・。ありがとうございます。』
『営業職はどんなことするんですか?他の業種の営業との違いを教えていただけるとありがたいです。』
『他の業種の営業はお客様に商品を説明して買って頂くと思うのですが、私たちの仕事は役所から出た仕事を赤字が出ない金額を計算して入札で落札します。他にも仕事に必要な見積もり、書類の作成等が僕の主な仕事です。』
『すごく難しそうですね…』
『入社前は何をするのかわからず、面接の時は勢いよく「やります!」って言ったのですが…最初は仕事覚えるのに苦労しました。今は周りに聞いてサポートをもらいながら、徐々に仕事に慣れてきました。』
『勉強になります。そういえば、オオサンショウウオの生態調査っていう仕事がありませんでしたか?HPで下調べをさせていただいた時に見つけて驚いたのですが…』
『あれは、工事を行う際に近くに天然記念物のオオサンショウウオが棲んでないか調べる仕事です。あの調査はここに就職して一番最初に驚いた仕事でしたね。オオサンショウウオを探す事が仕事になるんだとビックリしました。』
『 あと、最近の大きな仕事はどんなものがありますか? 』
『そうですね…、一昨年から昨年にかけての道路建設ですね。倉吉駅裏から鳥取短大に抜ける道1.2kmの道路を測量設計しました。あの時は2年かかりましたね。』
『2年!』
『この仕事だとよくあるんですけど、途中で計画が変更になることがあります。駅の近くなので、色々なところとやりとりしないといけない。特にJRさんと協議する時は所定の書式が必要とか。その時はノウハウがなくて他の建設業の知り合いに教えてもらいましたが、大変でしたね。あと測量の方で汽車を止めるわけにはいかないという理由で、終電が終わった午前0時から早朝の5時にかけて測量を行いました。測量を一晩で必ず終わらせるためにどうするかを考えるのが大変でした。』
『すごく大変だったんですね…』
『ケースは様々ですが、それらをどうやってクリアして期日までに終わらせるかが大事ですね』
〜ココで気になるおカネのお話〜
『本日初登場、カズマくんです〜』
『みんな気になるおカネとヤスミのことを教えてにゃ〜』
『ウチ(営業)は役所と同じで基本土日休みです。現場はシゴトの具合によって…現場は納期があるからね。会社にもよるけど建設コンサルタントは基本土日休みじゃないかな?給料は…職種や学歴によっても違うのでマイナビなんかを見ていただければと思います。営業が頑張って仕事を取ってきて、現場がそつなくこなせば…昇給していきます!』
『以前高校で就職説明したんだけど…学生はやっぱり気になるのは給料なんだよね。就職する前は、月なんぼの給料が気になると思うけど…毎月貰っとると執着が薄くなってきますよ。あ、ボーナスもちゃんと頂けます(笑)』
〜建設コンサルタントのやりがいとは〜
『普段の生活からは見えにくいお仕事かなと思うんですが…お二人の仕事のやりがいやモチベーションってどこにあるんですか?』
『測量だと、仕事が終わるとクライアントさんから点数をつけてもらって仕事の出来が評価されるのと、あとは社内からの信頼が高まっていくことかな。』
『なるほど、測量のお仕事に評価がつくとは全然知らなかったです!』
『僕は営業だから、引っ張ってきた営業の金額とか…わかりやすいよね。最初は100万の仕事でもビックリしてました。』
~先輩たちの仕事との向き合い方~
『未来の新入社員に向けて、メッセージをお願いします』
『仕事をしていて憂鬱になる時があるけど、 そことどう向き合うかを考えて仕事してみてください。何かのテレビでタレントのイモトアヤコが言っていたのが印象に残っているのですが、『憂鬱じゃないと仕事じゃない』っていう言葉もあります。仕事が早く終わる営業職の方はどうなのか分からないですけど(隣に含み笑いのこもった視線)』
『あのね、ね。仕事をしていると、責任もあるし憂鬱になる事ももちろんあるとは思うんですけど、自分で生きがいを探して楽しく仕事をしてほしいです。仕事自体にやりがいを持つのでも、休みの日を楽しむことでもいいと思うんです。だから同期が早く帰っていいなぁとかネガティブな事ばかり考えずに、前向きに仕事に励んでください。(同じく隣に含み笑いのこもった視線)』
『お二人仲良いですね(笑) 』
『とりあえず、愚痴言い合いながらでも楽しく仕事しましょう(笑)』
<取材終了!>
インフラ(インフラストラクチャー)には「下支えするもの」「社会的基盤」という意味があります。
言い換えれば「人々の生活になくてはならないもの」とも受け取れます。
直接感謝の言葉をいただく機会は少ないかもしれない。
利用している人の1%にも満たないかもしれない。
しかし、人々が生活していく上で、これほど重要なものが他にあるだろうか。
いや、記者には挙げられない。
建築業、土木業に興味をもっている読者は少ないかもしれません。
むしろ、どういう方面に就職するか定まってない方は多いでしょう。
手段はあまり問わず地域に貢献している「やりがい」を実感したい方。
もしくは建築、土木に興味のある方。
鵬技術コンサルタントで、
「皆の便利な当たり前」、作ってみませんか?