【LASSICに突撃!】地方創生に取り組む会社の社長にズバッと聞いてみた!

鳥取県は「課題の先進県」と呼ばれている。

今後の超少子高齢化社会を迎えたとき、一番先にその問題に直面するからだそうだ。

言い換えれば、「課題の先進県の鳥取県で超少子高齢化に貢献できれば

将来同じケースを迎える地方にも応用が利く」ということだ。

そんな鳥取県で、「自分たち“らしく”」地方創生を目指す企業がひとつ。

『~鳥取発~ITで、地方創生』を掲げる株式会社LASSIC(ラシック)だ。

今回は、LASSIC代表取締役社長の

地方創生に向けた考えとLASSICの活動を紹介します。


【本日の登場人物紹介】

(株)LASSIC代表取締役社長:若山 幸司さん

鳥取環境大学3年:行本くん

鳥取大学農学部3年:小倉くん

鳥取大学院農学部修士:森本さん


−まずは自己紹介−

 

 

 

 

 

『こんにちは!早速ですが、自己紹介をお願いします!』

 

 

 

 

 

 

『若山と申します。出身は埼玉県で、現在LASSICで社長をしております。』

 

 

 

 

 

『今に至るまでの経緯を簡単に教えていただけないでしょうか?』

 

 

 

 

 

『僕はもともと東京のインテリジェンスという会社で人材派遣や転職の斡旋の仕事をしていました。その中で今の日本が「東京一極集中」に感じることがありました。その解消のために自分が何かできないか、と思っていたところに、インテリジェンスで同僚だった西尾(現副社長)と再会しまして、同じような考えを持っていたので意気投合して、僕もLASSICに参画することにしたんです。』

※)東京一極集中…東京都に日本の政治・経済・文化・人口等が非常に集中している状態。

 

 

 

 

 

 

『「感じることがあった」とはどういうことですか?』

 

 

 

 

 

『人材マッチングで仕事内容以外に重要なのは、場所・年齢・社風の3つです。住んでいる場所のせいで、あるいは年齢のせいで、その人が本当にやりたい仕事を紹介できない、という状況に何度も遭遇しました。それはつまり、投資が無駄になっているということです。どんな人であろうと、親から教育を受けてきた。言い換えれば、親から教育投資をされてきたわけです。会社に入ってからも、研修など様々な教育投資を受けて来ています。にも関わらず、場所などの問題から就きたい仕事に就けないというのは業界にとっても損失ですよね。中でもIT系の産業は東京に集中してしまっている。もともとITやテクノロジーは世の中を便利にするために存在しているはずなのに、それで仕事をしようと思うと東京に行かざるを得ない。これは良くないと思ったのです。』

 

 

 

 

 

『ありがとうございます。鳥取県の場合は、場所の問題が大きそうですね。』

 

 

 

 

 

 

『そうですね。ですので僕たちは、鳥取に仕事を増やすことが大事だと考えています。そして、仕事を増やすための方法は大きく分けて2つ。「鳥取県内で仕事を生み出すこと」と「仕事を県外から輸入すること」。僕の考えている地方創生は、地方に仕事を増やすことです。ITは理論上、やろうと思えばどこでもできます。場所に関係なく仕事ができるITの分野なら、地方の雇用を増やせると考えているんです。』

 

-IT×地方創生とは…-

 

 

 

 

 

 

『ITと地方創生というところで、一つ質問いいでしょうか?』

 

 

 

 

 

『はい、大丈夫ですよ』 

 

 

 

 

 

 

『正直、僕はITと地方創生に対してあまり良いイメージを持っていません。古臭い考え方かもしれませんが、ITが人の仕事を奪ってしまうのではないか、地方創生に貢献するのであれば、ITでなくてもいいのではないか、と考えています。』

 

 

 

 

 

『地方創生で必要なことがいくつかあるんですが、先ほど申し上げた仕事・雇用を増やすことと、もう一つ、地域の課題を解決することもあると考えています。僕たちが考えている地域の課題の大きなものの一つは、少子高齢化による『人手不足』だと考えています。ITはこの人手不足の面で大きく貢献することができます。今のインターネットやスマホといった便利な生活も全てITのおかげです。僕たちがやっている「ロボット病棟プロジェクト」もそうです。』

 

 

 

 

 

『「ロボット病棟プロジェクト」とはどんなものですか?』

 

 

 

 

 

『 簡単に説明すると、ロボットやIT技術を使った認知症治療病棟づくりのプロジェクトです。高齢化が進んだ将来、認知症の方たちはどんどん増えていきます。しかし、人口減少社会において、医療スタッフの数が増える可能性はそれほど高くはないのではないか、そこをITやロボットを使って解決しよう、という事業です。』

 

 

 

 

 

『今後ITを使っていかないと成り立たない仕事も出てくるということですか?』

 

 

 

 

 

 

『はい。つまり、ITは「人の仕事を奪う」のではなくて、「人手不足を助けるドラえもんのようなもの」だと思うんですよ。地方創生をするとか、地方の問題を解決しようと思ったらITを導入した方が助けになります。現に『陸の孤島』と呼ばれている鳥取でも、スマホを使えばとても簡単に東京のものを買える。これはITがなければ実現することはなかった。もちろん、地方の問題を全部ITで解決することはできませんが、地域課題の解決をしようと思うならITは必要不可欠だと僕は考えています。』    

※)陸の孤島…陸続きにも関わらず、交通が極端に不便なため、周囲から島のように隔離されている地方や場所を指す言葉。

 

 

 

 

 

 

『ありがとうございます。「人手不足になる」という面で考えたことがなかったのでとても興味深いものでした! 』

 

 

 

 

 

『地方創生の大きな柱は、雇用増加と課題解決なんですね!』

 

 

 

 

 

『そうです。いかに地方の雇用を作って、地方の困りごとを解決するか。そのためにITで地方創生に貢献できる事業を作り、日々頑張っています。』 

 

 

-就活生へメッセージ-

 

 

 

 

 

『最後に、就活生に向けてメッセージをお願いします!』

 

 

 

 

 

『「志は高く、幸せの基準は低く」。これは僕の尊敬する先輩の言葉です。あとは、「出来るか出来ないかではなく、やるかやらないか」です。人は目標以上に努力することは難しい。例えば大学受験をする時、行きたい大学の偏差値を目指すよう勉強するが、それ以上を目指そうとはしないですよね。最初から、高く目標を持ちましょう。』

 

 

 

 

 

 

『ちょっと前まで受験戦争してたので、胸に刺さります・・・。』

 

 

 

 

 

『また、今のように多様化している社会で“自分”という映画をどう作るか。昔は親を言い訳にすることができた。「良い学校に入って、大企業に入れば幸せになれる」と言われたからその通りにした、などです。でも、今の自由な社会だと親を言い訳にはできません。逆に言えば、波乱万丈でも、お金持ちになるでも、地方創生でも、自分たちでシナリオを決めて作ることができる。お金を稼ごうが、面白いことをしようが、つまらなくなろうが、本人の自由です。でも自分が何をするのか、そのための「軸」をもつことが大事です。私たち「LASSIC」は自分たち“らしく”ありながら、地方創生への貢献を目指しています。もし、鳥取県でIT関係の仕事がしたいという方や、地方創生に興味を持たれている方がいらっしゃれば、是非私たちを訪ねてみてください。』

 

 

『今日はお時間をいただき、ありがとうございました!』

 


人類史上初めて、戦争以外の理由で人口減少していく時代に到達した。

現在、そして将来その現象による問題が浮き彫りになるだろう。

しかし、予測を立てることができたのなら、対策することができる。

今後、地方経済は衰退していくと、どこかの学者が言った。

 

しかし、地方にはそれを食い止めようと、

地方を元気にしようとしている人たちがいる。

 

彼らは、それを「ITで」「自分たち“らしく”」

ただ、ひたむきに努力していくだけ

地方創生に関心がある方、もしくはITに関する仕事をしたい方

「LASSIC」で「自分たちらしく」

地方創生してみませんか?